「LINEマーケティング」って何?分かりやすく解説します!

皆さんは日常生活でどんなSNSを利用していますか?

近年YouTube、Twitter、LINEなど様々なSNSが登場し、私たちの生活に欠かせない存在となりました。

現在日本のSNSとしてはLINEの利用率が最も高く、利用者の割合は日本人口のおよそ87%を占めています。

そんな昨今、「LINEをマーケティングに活用したい」と考えている企業は多いのではないでしょうか。

LINEにはLINE公式アカウント、LINE広告、LINEスタンプをはじめとする様々なマーケティング支援機能がそろっており、目的に応じて活用できる優れたプラットフォームです。

そこでこの記事では、LINEを活用したマーケティング方法「LINEマーケティング」について、活用する上でのポイントや方法を分かりやすく解説していきます。

LINEマーケティングとは?

「LINEマーケティング」とは、LINEを使って店舗に集客をしたり、企業の製品を知ってもらうことや、その商品購入に繋げるための施策を行うことです。

LINEサービスが始まる2011年以前に、見込み客との連絡手段として主流であったメールにとって代わり台頭した「LINEマーケティング」は、最も大きな集客効果が見込まれるため、現在多くの企業が活用し始めているのです。

LINE利用者のユーザー属性

LINEを利用しているユーザーの男女比は52.5%でやや女性が多いことが分かりました。

年齢層は、意外にも50代以降の利用者が多く、10代から幅広い年齢層の人に利用されているようです。

職業は、会社員がもっとも多く、続いて主婦や学生も多いことが分かりました。

LINEは若者だけのツールかと思いきや、意外にも年齢層の高い社会人の利用者が最も多いことが分かります。

LINEは今は日本中で当たり前のように使用され、幅広い年齢層の人が日常的に使うツールであると言えるでしょう。

では次に、LINEの性、年代別の利用頻度を見てみましょう。

男性、女性別、年代別にLINEの使用頻度を調べてみたところ、男女問わず、ほとんどの年代のユーザーが毎日使用する、という結果が得られました。

男女ともに、15歳〜19歳のユーザーが最も使用頻度が高く、女性ですと91.3%、男性ですと85.4%のユーザーが毎日使用しているという結果になりました。

女性の方が男性に比べてどの年代も毎日使うというユーザーの割合が大きく、およそ80%くらいのユーザーがLINEを日常的に使用していることが分かります。

LINEマーケティングのメリット

「LINEマーケティング」は、以下の4つのメリットがあります。この4つのメリットについて以下で詳しく解説していきます。

  • 商品購入や来店のきっかけの入り口を広げやすい
  • 見込み客と親密な関係性が築きやすい
  • 企業のブランディング展開がしやすい
  • 新規プロモーションを継続的に実施することも可能

 

1.商品購入や来店のきっかけの入り口を広げやすい

現在日本人のうち8,900万人が利用するLINE。

ユーザー数が大変多いことから、LINEアプリ上の広告やトークなどの様々な機能を活用し、ユーザーがこれまで認知していなかった商品や店舗の情報をより多くの人に配信することが可能になります。

2. 見込み客と親密な関係性が築きやすい

LINEのトーク機能は1:1で行うため、従来よりも早く、ユーザーと親密な関係性を築くことが可能です。

ユーザーと親密な関係を築くことは「ユーザーの購買意欲を高める」という点で非常にメリットとなります。

3.企業のブランディング展開がしやすい

企業はユーザーへプッシュ通知で情報を届けられるため、狙い通りの情報を配信することができます。

キャンペーン情報や購入予約へ誘導することも可能ですので、ここから売り上げアップに繋がる可能性は大きいです。

また、売上を落とすことなく広告費を削減できたという実例もあるため、ブランディング展開において「LINEマーケティング」は非常に効率的なのです。

4.新規プロモーションを継続的に実施することも可能

LINEのアカウントを複数人で管理することができるため、担当者から別の担当者への引き継ぎもスムーズに行えます。

必要な情報をそのまま簡単に引き継ぐことができるので、業務量を増やさず、安心して見込み客の管理ができるのです。

このように、LINEをベースにしたマーケティングは、ビジネスにおいてもはや必須のツールとなっています。

LINEマーケティングの施策例

LINEは、「LINE for Business」として法人ビジネス向けのサービスを用意していますが、その中でもLINEマーケティングに活用できる4つの方法をご紹介します。

LINE公式アカウント

「LINE公式アカウント」とは、家族や友だちとLINEでコミュニケーションを取るのと同様の形で、ユーザーと企業・店舗がLINEで繋がり、様々なやり取りができるサービスのことです。

無料で公式アカウントが利用できるプランがあるので、まずはここから始めて試してみるのも良いでしょう。

公式アカウントでは、メッセージ配信、LINEチャット、タイムライン投稿といった簡単で便利な機能はもちろんのこと、その他付加機能を追加することも可能です。

例えば、オプションで会話を自動化することもできるため、手間をかけずにユーザーと密接な関係性を築くことができます。

LINE広告

「LINE広告」とは、ユーザーへ広告を配信できるサービスのことです。

広告の配置は選択することが可能でSmart Channel、LINE NEWS、LINE ウォレット内など様々な場所を選択できます。

過去に購入に至ったユーザーに類似したオーディエンスの作成、ユーザーの性別や年齢などから選定される精度の高いターゲティングで、他媒体ではリーチしづらいユーザー層へのアプローチも可能となり、効率的な広告配信ができます。

LINEチラシ

「LINEチラシ」とは、チラシやDMを、ユーザーの生活エリア情報をもとに「LINE」で配信するデジタルチラシサービスのことです。

ユーザーの生活エリア情報などのステータスに応じてセグメント配信やプッシュ配信など手法を変えたアプローチが可能です。

LINEプロモーションスタンプ

「LINEプロモーションスタンプ」とは、ユーザーに無料または条件付きで提供しているスタンプのことです。

企業は「使われる広告」としてLINEスタンプを配信することで、キャラクターやブランドの世界観を家族や友達とのトークの中で広めることができます。

利用できるプランは、期間や配信形態に合わせた定額プランやダウンロード数・予算に応じた従量課金プランがあるので目的や予算に合わせて活用しましょう。

その他、スタンプ作成を依頼できるクリエイターとの連携や制作代行などのサービスラインナップも特徴的です。

LINEマーケティングの基本戦略

LINEマーケティングは、比較的高額なバックエンド商品を売るのに適しています。

なぜなら、LINEを使えば顧客を長い期間をかけてナーチャリングできるからです。

高額な商品を購入してもらうには、その商品の価値に気づいてもらうために、長い期間をかけて情報発信をしていく必要があります。

たとえば、30万円のビジネス講座を、何も考えずすぐに購入する人はほとんどいないですよね。

このような高額講座に申し込んでもらうには、ビジネススキルを身につけるメリットや重要性、ノウハウを継続的に発信して、顧客の意識を醸成することが大切です。

LINEはプッシュ型で継続的に情報発信できるので、顧客を教育するのに最適なプラットフォームだといえるでしょう。

LINEに登録してもらうまでの導線は?

多くの方が悩むのが「どのようにLINEに登録してもらうか?」という点だと思います。

結論、YouTubeやWebメディアなど無料のプラットフォームからLINEに誘導してあげるのがおすすめです。

LINEに登録してもらうためには、ユーザーを自社やサービスのファンにする必要があります。そして、情報発信こそファン化に最も適した手段です。

特にYouTubeは、プラットフォーム内で集客も教育もできる万能なツールです。ぜひ利用してみてください。

LINEマーケティングの成功事例

LINEマーケティングは、既に多くの企業で取り入れられています。

飲料メーカーでお馴染みのサントリー・アサヒビールもその一つです。

サントリー

サントリーは、2020年6月5日にオープン予定のボトルスタイルのカフェで、LINEで事前に注文できる仕組みを導入することを公表しています。

商品の注文から支払いまでを全てLINEで行えるという利便性の高さから、モバイル決済を利用する人は一定数確保できる見込みとなっています。

このLINEマーケティングの見どころは、顧客がLINEで注文するには公式アカウントの友達追加が必要だというところです。

顧客に友達追加さえしてもらえば、トーク機能で新商品の告知や次回利用の誘導を行うことも可能になります。

リピーターを増やすための活動ができるうえに、LINE上でモバイル決済まで完結することで、簡単に購買データを集めることができるのです。

アサヒビール株式会社

アルコール飲料を製造・販売するアサヒビール株式会社は、2017年にLINE公式アカウントの運用を開始し、2020年には友だちを集めることを目的にLINEプロモーションスタンプへ出稿しました。その結果として、100万人単位でターゲットリーチを増加させることに成功しました。

アサヒビール株式会社のLINEプロモーションスタンプ活用による成功のポイントとしては、以下の3つの点があげられます。

  • 3年間のLINE公式アカウント運用でデータを蓄積してきたことで「ユーザーに喜ばれないコミュニケーション」を回避することができるようになっていた
  • コロナ禍を逆手に取り、ユーザー同士が送り合うことで繋がりを感じられるようなデザインのスタンプを配信した
  • アサヒビールのファンがスタンプのコンセプトに共感すると共に、スタンプをきっかけにアサヒビールの理念やビジョンに共感するユーザーの獲得にも繋がった

LINE公式アカウントはすぐに上手くいくと考えず、アサヒビールの事例のようにLINEアプリ上で様々な機能を使い、長い時間をかけてより良いリーチ方法を模索することも非常に重要なポイントです。

そのような基盤があれば、スタンプなどのプロモーションを行う際にも一番効果的なやり方・タイミングでユーザーにリーチすることが可能になります。

また、スタンプデザインのコンセプトに関しても、ユーザーのニーズをしっかり把握することは押さえておきたいポイントの1つです。

このことは、スタンプからブランドにたどり着いた新たなユーザーのファン化に繋げる上で、非常に重要なのです。

まとめ

今回はLINEマーケティングについて、その活用方法やメリットについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

誰でも簡単に始められることから、近年LINEマーケティングを始める人たちは増えています。

今回事例にあげた企業のように、売上や認知度を伸ばす上では欠かせない存在となりつつあるLINEマーケティング。

この記事を参考に、ぜひ試しに取り入れてみてはいかがでしょうか。