Webマーケティングとは?基礎から分かりやすく解説
最近Webマーケティングという言葉が一般的に使われるようになってきました。
この記事ではWebマーケティングの全体像を知りたい初心者に向けて、Webマーケティングとは何か、基礎から分かりやすく解説します。
Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは、Web媒体を中心に行うマーケティング活動のことです。Webサイトに人を呼び込み、販売やブランディングを行うための活動です。
最近ではスマートフォンやSNSの普及といったWebサイト以外の媒体を含めた、より広い定義のデジタルマーケティングという言葉も使われるようになりました。
特に、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部で、Webサイトを中心としたマーケティング活動を指します。
Webマーケティングの施策の種類は?
Webマーケティングは大きく分けて「集客」「接客(販売)」「再訪促進」の3つの施策があります。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、サイトテーマに関連し、訪れるユーザーにとって興味関心を引くコンテンツに検索エンジンやSNSからたどり着くことで、商品購入へ繋げるマーケティング施策のことです。
テレアポやテレビCMといったターゲットに直接アプローチを行うマーケティングをプッシュ型のマーケティング、アウトバウンドマーケティングと呼びます。
対して自社の商品やサービスに興味を持った潜在的な見込み顧客に対して行うマーケティングをプル型のマーケティング、インバウンドマーケティングと呼びます。
コンテンツマーケティングはインバウンドマーケティングの一種であり、商品に関連するコンテンツを検索エンジンやSNSを通して提供することで、段階的にコンバージョンに繋げます。
SEO(検索エンジン最適化)
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、自社サイトや自社メディアが検索エンジン上位に表示されるようコンテンツを最適化することです。
SEOでは制作したコンテンツが検索エンジンに評価されるまで一定期間かかります。
そのため、リスティング広告と併用で運用することで、短期間でも効果のある施策を打つことができます。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索連動型広告のことで、ユーザーが検索したキーワードや閲覧中のWebサイトに、リターゲティングして連動表示される広告のことです。
SEOが検索エンジンに評価され、アクセスを集めるまで一定期間かかるのに対し、リスティング広告は短期間で広告効果が期待できます。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは成功報酬型の広告宣伝プログラムです。
アフィリエイト広告は、アフィリエイターの運営するメディアに自社商品情報のリンクを掲載してもらい、リンク経由で遷移したユーザーがコンバージョンに至った場合広告費が発生し、アフィリエイターに報酬が発生する仕組みです。
広告主はASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と呼ばれる仲介サービスを利用し、広告出稿を依頼する形になります。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、複数のWebサイトに広告を掲載するネット広告の手法です。
それぞれのメディアとの契約が必要になるため、アドネットワークの仲介業者に依頼するのが一般的です。
SNS広告
SNS広告は、LINEやTwitter、Facebook、Tiktokなど、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を通して、SNSプラットフォームに広告を掲載する手法です。
SNS特有の共有や拡散といったマーケティング手法がユーザーによって自然発生するのが特徴で、ユーザー参加を通した自然な広告手法でアプローチすることができます。
リターゲティング広告
リターゲティング広告は、過去にそのWebサイトにアクセスしたことのあるユーザーをターゲットに表示させる広告です。
一度訪れたことのある潜在顧客をターゲットに表示させることができるため、高いコンバージョンが期待できます。
メールマーケティング
メールマーケティング とはすでに顧客との関係性のある、顧客リストに対してメール配信してアプローチするマーケティング 手法です。
メールマーケティング はデジタルマーケティング の普及とともにニーズが低下したと言われていますが、現在では角度の高いユーザーと密接な関係性を構築するために見直されています。
Webマーケティングの流れは?
ここからは実際にWebマーケティング を行うための流れをご紹介します。
1.目的を設定する
最初にWebマーケティングの目的を設定しましょう。
例えばブランディングを通して自社ブランドの認知拡大や自社商品の売り上げアップなどが目的に当たります。
2.ゴールを設定する
先ほど設定した目的から具体的な数値目標をゴールとして設定します。
例えば「お問い合わせ件数を1.5倍にする」「商品売上を20%アップさせる」など、明確なゴールを設定することで、具体的な施策に展開できます。
3.ターゲットを選定する
ゴールを設定したらターゲットを設定しましょう。
自社商品やサービスの顧客層を設定し、マーケティングを行います。このとき、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用し、自社Webサイトへの訪問者のユーザー属性から顧客ターゲットを選定しても良いでしょう。
4.カスタマージャーニーを設計する
カスタマージャーニーとは、ターゲット顧客が商品やサービスに興味を持ち、購入や利用に至るまでの流れを指します。
近年SNSやスマホアプリ、検索エンジンやネット広告など流入経路が多様化する中で、顧客の購入体験を向上させLTV(障害顧客価値)を高めることで、持続的に事業成長へ繋げる必要性が重要視されてきました。
カスタマージャーニーを設計することで、ターゲット顧客の購買体験を可視化し、適切な訴求を行うことができるようになります。
5.KPIを設定する
KPIとはKey Performance Indicatorsの略でゴール達成のための指標を指します。
例えばWebサイトのアクセス数に対するお問い合わせ率やクリック率のことです。
KPIを設定することで、マーケティングチャネルにおいてどのような効果が出ているか具体的に知り、現状把握できます。
6.データを収集・分析する
Webマーケティングの重要な要素に数値データを用いた分析や解析があります。
チラシやダイレクトメールといった従来の広告手法では数値データの解析は非常に手間のかかる作業でしたが、Google Analyticsといったアクセス解析ツールやMAツールを使うことで、比較的短期間でデータ収集・解析できるようになりました。
7.課題を抽出して改善する
データ収集・解析から現状のマーケティング施策の効果を把握したら、課題抽出を行い改善策を検討します。
このとき、以前に設定した目的、ゴール、KPIを達成できているか確認し、差異を把握しましょう。
実施した施策と期待した効果から程遠い結果であったとしても、継続的に施策を実施することが必要です。
このとき短期施策であるWeb広告と、資産性のあるSEOやコンテンツマーケティングをバランスよく配分し、実施することが重要です。
最後に
Webマーケティングとはなにか、詳しく解説してきました。
Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部であり、特に集客を担う部分でもあります。
近年ではデジタルマーケティングの普及から、Webマーケティングでも顧客の購買体験を向上させる施策が期待されます。
実施した施策が必ずしも成功するとは限りませんが、適切にKPIとキャンペーン期間を設定することで、少ない費用でもトライアンドエラーを経て改善することができます。